インド・バラナシの夜。
ガンジス川のほとりでプージャーが始まった。
祈りの火を捧げるヒンドゥー教の儀式。
(バラナシ/インド)
見ているうちに小腹が空いたので、スタンドでビスケットを買い、食べていると・・・。
「ちょうだい!」
子犬がよってきた。
可愛い子犬。
痩せた子犬。
「ぼくにもビスケットちょうだい!」
そうか。
ほしいか。
ほしいなら、あげよう。
私は物乞いや詐欺師は断るくせに、犬猫には弱いのだ。
いつもどおり、何の気もなくビスケットのかけらを投げてやっていた。
すると周りのインド人が
「どうしたの? そのビスケット、腐ってた?」
と訊いてきたのだ。
不思議そうな顔で。
・・・いや、腐ってませんが。
「じゃあ、なんで犬にあげちゃうの?」
・・・なんでって。
・・・可愛いから?
だがどんなに説明しても、子犬が可愛いからビスケットをあげるということが理解してもらえなかった。
そこへ横から物乞いの人(?)が
「犬に投げるんだったら俺にくれエ!」
と入ってきたのである。
・・・断れない。
結局、ビスケットは私と犬と物乞いの人と3人で分けることになった。
・・・なんでこんなことに。
ガンジス川のほとりでプージャーが始まった。
祈りの火を捧げるヒンドゥー教の儀式。
(バラナシ/インド)見ているうちに小腹が空いたので、スタンドでビスケットを買い、食べていると・・・。
「ちょうだい!」
子犬がよってきた。
可愛い子犬。
痩せた子犬。
「ぼくにもビスケットちょうだい!」
そうか。
ほしいか。
ほしいなら、あげよう。
私は物乞いや詐欺師は断るくせに、犬猫には弱いのだ。
いつもどおり、何の気もなくビスケットのかけらを投げてやっていた。
すると周りのインド人が
「どうしたの? そのビスケット、腐ってた?」
と訊いてきたのだ。
不思議そうな顔で。
・・・いや、腐ってませんが。
「じゃあ、なんで犬にあげちゃうの?」
・・・なんでって。
・・・可愛いから?
だがどんなに説明しても、子犬が可愛いからビスケットをあげるということが理解してもらえなかった。
そこへ横から物乞いの人(?)が
「犬に投げるんだったら俺にくれエ!」
と入ってきたのである。
・・・断れない。
結局、ビスケットは私と犬と物乞いの人と3人で分けることになった。
・・・なんでこんなことに。
梅雨に入りましたね。
日本の雨は、しとしとしとしと・・・うっとおしいものですが、私は雨が嫌いじゃありません。
やわらかな雨だれの音に耳をかたむけていると、落ち着いた気持になるからです。
でも。
南国のスコール。
あれは、落ち着かない。
癒されない。
和まない。
どっちかっていうと、殺されそうな気がします。
まるで槍が降っているような、過酷な雨。
下の写真は、私の旅の最安値記録を誇るインドツアーの時です。
ジャイプールでバスの窓から撮りました。
まだまだ序の口、降り始めてわりとすぐの様子ですが。(本降りになると窓の外はほとんど見えなくなりました)

人間も商品もずぶぬれになっちゃった露天の八百屋。
店の人は雨なんか気にしてないみたい。
「雨のおかげでキレイになるわ」

子連れのファミリーは高いところで雨宿り。
「ここなら大丈夫!」

必死で隠れていたサイクルリクシャーの運転手。
更に水位が上がったので、彼は河を渡って建物の中へ避難した。
水が溜まるのは本当に早かった!
「あっ、降ってきた」
と思ったら、もう洪水。
大洪水。
川と化した道を渡る男性の、太もも近くまで水がきているところもありました。
もちろん、タイヤが沈むから交通もストップ。
人も車も牛も、雨がやむまで誰も動けない状態が続きます。
「すごいねえ!」
なんて、私達はのんきに見ていたのですが。
・・・ぽつり。
「あ、雨だ」
誰かが声をあげました。
・・・ぽつ。
ぽつ。
ぽつ、ぼつ、ぽつ。
「雨、降ってる」
バスの中で、雨?
・・・ぽつぽつぽつぽつぽつぽつ・・・
「ギャー! 雨漏りだー!」
何しろ、激安ツアーだったからねえ。
バスも安物だったのでしょう。
スコールの勢いに屋根が抜けそうになっちゃってました。
悲惨でした。
突然ふりだした雨は、突然やんだ。
青空の下、嬉しそうに泳ぎはじめる子供達の姿が印象的でした。
輝くような笑顔。
キラキラと白い歯を見せながら泳ぐ子供達。
茶色くにごった水溜り・・・溢れだした下水が合流し、生ゴミが浮いている泥水にもぐり、元気に泳ぐ子供達。
「あの子たち、病気にならへんのやろか?」
この光景、微笑ましいのか深刻なのか、どっちだろう?
日本の雨は、しとしとしとしと・・・うっとおしいものですが、私は雨が嫌いじゃありません。
やわらかな雨だれの音に耳をかたむけていると、落ち着いた気持になるからです。
でも。
南国のスコール。
あれは、落ち着かない。
癒されない。
和まない。
どっちかっていうと、殺されそうな気がします。
まるで槍が降っているような、過酷な雨。
下の写真は、私の旅の最安値記録を誇るインドツアーの時です。
ジャイプールでバスの窓から撮りました。
まだまだ序の口、降り始めてわりとすぐの様子ですが。(本降りになると窓の外はほとんど見えなくなりました)

人間も商品もずぶぬれになっちゃった露天の八百屋。
店の人は雨なんか気にしてないみたい。
「雨のおかげでキレイになるわ」

子連れのファミリーは高いところで雨宿り。
「ここなら大丈夫!」

必死で隠れていたサイクルリクシャーの運転手。
更に水位が上がったので、彼は河を渡って建物の中へ避難した。
水が溜まるのは本当に早かった!
「あっ、降ってきた」
と思ったら、もう洪水。
大洪水。
川と化した道を渡る男性の、太もも近くまで水がきているところもありました。
もちろん、タイヤが沈むから交通もストップ。
人も車も牛も、雨がやむまで誰も動けない状態が続きます。
「すごいねえ!」
なんて、私達はのんきに見ていたのですが。
・・・ぽつり。
「あ、雨だ」
誰かが声をあげました。
・・・ぽつ。
ぽつ。
ぽつ、ぼつ、ぽつ。
「雨、降ってる」
バスの中で、雨?
・・・ぽつぽつぽつぽつぽつぽつ・・・
「ギャー! 雨漏りだー!」
何しろ、激安ツアーだったからねえ。
バスも安物だったのでしょう。
スコールの勢いに屋根が抜けそうになっちゃってました。
悲惨でした。
突然ふりだした雨は、突然やんだ。
青空の下、嬉しそうに泳ぎはじめる子供達の姿が印象的でした。
輝くような笑顔。
キラキラと白い歯を見せながら泳ぐ子供達。
茶色くにごった水溜り・・・溢れだした下水が合流し、生ゴミが浮いている泥水にもぐり、元気に泳ぐ子供達。
「あの子たち、病気にならへんのやろか?」
この光景、微笑ましいのか深刻なのか、どっちだろう?
2004年。
ネパールからインドにかけて旅をした。
いい加減な旅だった。
なんにも考えちゃいなかった。
何を見たいとか何をしに行くとか、それどころかどこへ行くというあてもない、
計画性0の旅だった。
あ、違う。
最初はインドに行きたかったのだ。
ビザも取っていた。
だがバンコクの旅行会社でインド行きの航空券を頼んだところ、
「インドは売りきれだが、ネパールならすぐとれるよ」
と言われた。
それで
「まあ、いいか」
って思いながらネパールに飛んだ。
いい加減な旅だった。
それほど、なんの考えもないままに。
とりあえずカトマンズに着いた。
とりあえずビザをとって、とりあえず入国審査。
とりあえず機内預けの荷物を受け取って、
・・・えええ!
バッグ全開!
ファスナー全開!
うっわ壊れた!
大騒ぎしていると空港職員が近寄ってきた。
「どうしたんだ?」
「どうしたもんこうしたも、バッグこじ開けられて、盗まれたよ!」
「何を盗まれた?」
何だろう?
荷物を詳しくチェックすると、驚愕の事実が明らかになった。
「何も盗まれてないみたい」
金目のものが入っていなかったので、盗りようがなかったのだろうか。
しかも安物ゆえの幸か不幸か、ファスナーはすぐに直った。
空港職員はほがらかに笑って、
「それは良かったな! だがネパール人として恥ずかしい限りだ。
お詫びに宿を紹介しよう」
と言った。
それはお詫びじゃなくて客引きというのだ。
まあ宿探しも面倒なのでお世話になっておこう。
ついでにご飯もおごってもらっちゃおう。
ネパール人ってけっこういい人かもしれない。
ネパールからインドにかけて旅をした。
いい加減な旅だった。
なんにも考えちゃいなかった。
何を見たいとか何をしに行くとか、それどころかどこへ行くというあてもない、
計画性0の旅だった。
あ、違う。
最初はインドに行きたかったのだ。
ビザも取っていた。
だがバンコクの旅行会社でインド行きの航空券を頼んだところ、
「インドは売りきれだが、ネパールならすぐとれるよ」
と言われた。
それで
「まあ、いいか」
って思いながらネパールに飛んだ。
いい加減な旅だった。
それほど、なんの考えもないままに。
とりあえずカトマンズに着いた。
とりあえずビザをとって、とりあえず入国審査。
とりあえず機内預けの荷物を受け取って、
・・・えええ!
バッグ全開!
ファスナー全開!
うっわ壊れた!
大騒ぎしていると空港職員が近寄ってきた。
「どうしたんだ?」
「どうしたもんこうしたも、バッグこじ開けられて、盗まれたよ!」
「何を盗まれた?」
何だろう?
荷物を詳しくチェックすると、驚愕の事実が明らかになった。
「何も盗まれてないみたい」
金目のものが入っていなかったので、盗りようがなかったのだろうか。
しかも安物ゆえの幸か不幸か、ファスナーはすぐに直った。
空港職員はほがらかに笑って、
「それは良かったな! だがネパール人として恥ずかしい限りだ。
お詫びに宿を紹介しよう」
と言った。
それはお詫びじゃなくて客引きというのだ。
まあ宿探しも面倒なのでお世話になっておこう。
ついでにご飯もおごってもらっちゃおう。
ネパール人ってけっこういい人かもしれない。



