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だだ

Author:だだ
方向音痴で胃腸虚弱で臆病者の旅行好き

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昔は神様だったんだから!
エジプトで出会った猫は痩せこけてる子が多かった。
観光地の飼い猫ならいざしらず、オールドカイロの猫などは・・・市場に棲んでる猫などは・・・。
きっと厳しい世界なんだろう。
人間だって生きていくのが大変なんだから。

そのせいかどうかは知らないけれど、この猫さんは最後まで絶対にカメラのほうを向いてくれなかった。

目線をくれないの


・・・人間がお嫌いですか?


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エジプト(2007年) | 【2007-03-29(Thu) 19:05:33】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
四度・ピラミッド
2007年2月7日、モロッコからの帰り道。
カイロの乗り継ぎで20時間ほどヒマだった。
ヒマすぎたので、出国して、またピラミッドに会いに行った。

ピラミッドは4度目だ。
初海外で大興奮だったピラミッド、
友達とわいわい騒ぎながら見た2度目のピラミッド、
妹を連れて夢を叶えにきた3度目のピラミッド。

ピラミッドは何度みてもいい。
圧倒的な存在感と砂漠の中に建つ美しさ。
古い古いものだけがもつ不思議な迫力にみちている。
観光客を絶対に裏切らない遺跡だと思う。

そんな偉大なピラミッドに、私は一人で会いにきた。
ツアー仲間もガイドもいない。
私独りで会いにきた。
途中までは地下鉄で、それからバスがよく分らなくて結局タクシーに乗っちゃったけどさ。

タクシーの中まで追いかけてくる、しつこいエジプト商人たちの
 「ラクダに乗りませんか」
攻撃をかわし、
 「ラクダに乗ると入場料が安くなります」
商法をかわし、
 「ひょっとして学生さん?今なら学生割引があるヨ!」
詐欺も追い払って。
上っていった坂道の先、広がる砂漠にあらわれる山。
ようやくたどり着いたピラミッド。

今まで歩いたことのなかった道を歩き、
今までとは違う方向からピラミッドを眺め、
崩れた神殿の陰でひとやすみ。
一人きりで落ち着いて眺めるピラミッドは・・・今までとはずいぶん印象が違った。
圧倒するでもなく、高みから見下ろすでもない。
ピラミッドは明るい青い大空ににこにこ笑いながら建っていて、
モロッコから帰ってきた私を両腕を広げて迎えてくれたのだ。
 「お帰り。よくきたね」
って。

だいたい、そこは地元の子供達が遠足に来る場所だった。
走り回る男の子や、金きり声をあげる女の子が遊びにくる所だった。
赤ちゃんを連れたファミリーや、カップルや、
おおぜいのエジプト人がお弁当をもってピクニックに来る所だった。

ピラミッドへつづく道


4回目にして初めて気づいた。
ピラミッドも、タージ・マハルや奈良の大仏と同じ空気のある場所だ。

一体なんのために造られたのか、その目的すら忘れ去られるほど長い長い時が流れていく間、ただこうやってみんなに仰ぎ見られているうちに、どっしりと座って人間たちを見下ろし、見守ってくれる存在になったのだ。

だから今日は、スフィンクスも微笑んでみえる。

スフィンクスの反対側

 

エジプト(2007年) | 【2007-03-28(Wed) 18:42:35】 | Trackback:(0) | Comments:(2)
ついでの旅モロッコ(17) イスラムの国でよくあること・2
ある旅人がこう言った。
 「私、イスラムの国はキライなの!」
  あいつら見境いないんだもん!」
彼女に言わせれば、
 「ブスだろうが、結婚してようが、子供を抱いてようが」
観光客は誘われまくる運命にある。
日本人はEASYだ伝説が根付いているためか、それともイスラムの戒律に関係のない異教徒ならOKと思っているのか。

買い物をすれば、土産物屋が。
迷子になったら、道を教えてくれた人が。
時にはホテルの従業員が。
時にはお巡りさんまでが。

 「じゃ、お茶でも飲みにいこうか。
  いいレストランがあるんだ。
  つーか、泊まってかない?
  ついでに俺と結婚しない?」

なんでそうなるねん!
ぼやぼやしてると
 「どこ触ってんだよオマエ!」
と怒鳴りつけるハメに。

言っておくが私は鉄のパンツを履いた女である。
ノースリーブすら着ない女である。
しかも、あんまり認めたくはないがちょっとオバサンの域である。
そんな私にまでちょっかいを出してくるんだから見境いがないもいいところだ。
モロッコだと、連中の言葉は大抵フランス語。
フランス語で愛を囁かれるなんてちょっとロマンチックみたいだが、
残念ながら何を言ってるのか分らない。
たまに理解できても返す言葉が見つからない。
 「君の瞳にラクダ2千頭!」
そんなに要らん!
なんとか振り切ったら
 「また会いましょう、ぼくのお花ちゃん!」
と後ろから声が飛んでくるし。
・・・ああ。うざい。


モロッコ | 【2007-03-25(Sun) 18:40:14】 | Trackback:(1) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(16) イスラムの国でよくあること・1
食堂でゴハンを食べてたら突然トイレに行きたくなった。
だがこの店のトイレはとんでもなく汚い。
できたらホテルでゆっくりしたい。
 「お勘定!」
呼びかけようとして、気がついた。
お祈りが始まってしまったということに。
店の人全員が、お祈りの真最中だということに。
仕方が無いから座って待ってた。

お祈り、長いんだ、これが!

辛かった・・・。

モロッコ | 【2007-03-22(Thu) 18:27:05】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(15) 帰り道
2007年2月7日。
モロッコの旅ももう終わりだ。
フェズからシャウエン、タンジェ、メクネス、マラケシュにカサブランカ。
思えば移動の多い旅だった。
列車の多い旅だった。
タンジェの駅

私は列車の移動が好きだ。
薄汚れた窓の向こうで大地は紫色にくれなずむ。
ばら色の荒野を、どこまでも広がる耕地を、列車はただ一筋に走り抜けてゆく。
羊が草を食む。
羊飼いの子供が犬と走っている。
そんな光景が車窓をさっとかすめてゆく。
一度、何もないところで停まった。
何にもないところにぽつんと駅だけがあるのだった。
どこに家があるのか見えないけれど、それでも人が乗ってきた。

・・・私はずっと「お話」が書きたかった。
物語を書くことが、小さい頃からのただ一つの夢だった。
でも書けないから旅をした。
小さい頃に夢みたような旅じゃない。
目をみはるような冒険もなく、
立派なことも成し遂げない。
たわいもない旅だ。
平凡な旅だ。
それでも、私だけの旅だ。
私は書けているだろうか。
私だけの「お話」を。
 

モロッコ | 【2007-03-20(Tue) 18:02:34】 | Trackback:(0) | Comments:(2)
カサブランカの魚屋で
都会の猫は田舎の猫より薄汚れている。
排ガスをあびるせいだろう。
だけどそのぶん、凛々しく逞しく、自由に町を闊歩して歩く。

カサブランカの町をゆく


カサブランカは港町。
市場でも魚がたくさん売られているが、
魚屋で売り子をつとめる猫がいた。
 「安いよ安いよ、新鮮だよ!
  私が言うんだから間違いないよ!」

魚屋のお嬢さん


(カサブランカ/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-18(Sun) 23:17:04】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(14) しまったー!
カサブランカに着いた夜のこと。
お腹がへって倒れそう!
目が回ってる夜だった。
だからなんにも考えず、最初に見つけたレストランに入った。

入ってみたら高級レストランだった。
白人ばかりの店だった。
紳士淑女がワインを飲んで、白いナプキンを使うような店だ。
西欧式の格好のいい給仕がやってきて、

 「お飲み物は?」
 「・・・・・・・お水を」

これほどいたたまれなかった食事はない。
メニューはもちろんフランス語。
どんなに睨みつけても読めはしない。
なんとか見当のつく料理といえば、ミックスサラダとサーロインステーキ、
それから
 『グリル・サーディン』
サーディン。
聞いたことがある言葉だ。
聞いたことがあるけれど・・・何だっけ?
度忘れしたけど、とにかく安い!
そのサーディンとやらとサラダを注文してみた。

運ばれてきたサラダは巨大なボールに山盛りいっぱい!
5人くらいで分けるのだろうか。
給仕が怪訝そうな顔で何か言ってくる。
フランス語だけど根性でわかった。
 「サーディンもごいっしょにお持ちしましょうか?」
と言ってくれているのだ。
 「そうしてください」
と、返事したつもりだったけど。
残念ながら根性だけでは伝わらなかった。
待てども待てどもサーディンは来ない。
正式な順序どおり、サラダを食べ終えるまで待つことになったらしい。
これは根性で完食せねばならぬ。

もう一度言う。
これほどいたたまれなかった食事はない。
サラダと格闘している時はあんまり必死だったので、通りすがりに
 「ニイハオ」
と声をかけられて思わず「ニイハオ」って返しちゃったくらいだ。
「謝々」くらい言ったかもしれない。

20分ほどかけてボールいっぱいのサラダを平らげる。
待ってましたとばかりに運ばれてきたグリル・サーディン。
・・・イワシである。
焼いたイワシがお皿にドン!
6尾もならんで焦げていた。
当然ながら、醤油もポン酢も何もなし。

サラダでお腹がいっぱいなので、イワシは半分で勘弁してもらうことにした。
財布にお金が入っていたことは本当に救いだった。
お勘定をすませると逃げるように店を出た。

 

モロッコ | 【2007-03-16(Fri) 21:04:06】 | Trackback:(1) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(13)  アトラス越え
アトラス山脈を越えてカサブランカを目指す。
片道4時間。
良いドライブだ。
急な坂道、狭い道。
糸のように伸びる幹線道路をバスはのろのろ登っていく。
カーブのたびにクラクションを鳴らすのは、すれ違いができないせいだ。

山を越える

雪の残る尾根をこえてしばらく行くと、山の様子がかわってくる。
むきだしで裸だった土地が緑の衣をまといはじめるのだ。
へばりつくような低い藪や、トゲトゲの低木、まっすぐに伸びた松。
森さえ現れた。
雲も、家畜も、人家も増えてきた。

こんなに気持のいいドライブなのに!
真後ろの席でゲーゲー吐かれた。
一人や二人じゃなく大挙して吐いてた。
・・・モロッコ人は車に弱い。



モロッコ | 【2007-03-15(Thu) 22:11:36】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
世界遺産の砦の中で
日本人はカメラが好きだ。
日本人に慣れたガイドは
 「ここから撮ると景色がいいよ!」
とか
 「日本人はみんなここで撮るんだよ!」
とか、やたら細かいアドバイスをくれたりする。

だけど・・・みんなが何だ?
私は撮らない。
私がカメラを向けるのは、
景色ではなく、常に猫。
猫。
猫のいる風景。

カスバの中で


コカ・コーラな猫さん


世界遺産のクサルの中で


しまいにガイドは笑ってこう言う。
 「君は遺跡じゃなくて猫を見にモロッコまで来たのかい?」
そうだけど?
なんか文句ある?

 (ワルサザート/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-14(Wed) 17:22:27】 | Trackback:(0) | Comments:(2)
ついでの旅モロッコ(12)  俺たちの音楽
ある日の夕暮れ。
土産物屋の兄ちゃんと話がはずんだ。
そのうち
 「ベルベルの音楽を知ってるかい?
  俺達の音楽を聞かせてやるよ!」
と言いだした。

土産物屋の2階。
倉庫のように小さな部屋だ。
3人の若者がボンゴをもってテーブルを囲み、
私一人を観客に30分ばかり聞かせてくれた。

彼らはドラマーだった。
楽器は実にシンプルで、いくつかのボンゴと銅製のカスタネット、
ボールペンで棚を叩いてそれも音に加えていたくらいだ。
だから音楽もシンプルだった。
高い音。
低い音。
響く音。
切れる音。
そして・・・リズム・リズム・リズム!
楽譜なんかありはしなかった。
誰かがつくったのでも、誰かが決めた音でもない。
自然に湧きだす音だった。
とめどめない泉のように、燃え上がる感情のように、
彼らに流れるベルベルの血からあふれで音楽だった。

それはまるで会話のようだ。
一つの音に二つが答える。
高くのぼり低く沈み、問いかけ答えあって、音が音にこだまする。
語りかけ笑いさざめき、時には饒舌にたたみかけ、
情熱的に燃え上がる。

音が音が音が、音が!
腹にこたえるボンゴの振動が、部屋いっぱいに詰め込まれた銀の小物をちりちりと震わせ、私の芯も震わせて。
それでいながらその音は、2階の小部屋にいることを忘れさせ、頭上に無限の星空が広がるどこまでも広い大地に私を連れていったのだった。

若者達は演奏しながらよく笑い、歌い、掛け声を叫び、しばしば楽器をとりかえていたが、やがて彼らの音は勢いよく歯切れよく終わった。
太鼓から手を離すと彼らはまた陽気に笑いだし、ベルベル語で一気にまくしたてた。
ぽかんとしている私に気づいて、
 「ごめんごめん、音楽をやると楽しくなっちゃうんだ。
  俺達はこれをサハラでやるんだよ!」
と言った。

私の英語は拙くて、彼らに感動を伝えられないことがもどかしかった。
でも、たとえ言葉の問題がなくても伝えきることはできなかっただろう。
こんなふうに全身で音を受けとめたことは今まで一度もなかったから。

せめてお礼に彼の店で買い物をして帰ろうとしたら
 「そんなのいいよ」
と言われてしまった。
 「俺らは音楽が好きで好きでたまらないから演奏したんだ。
  俺達の音楽を、ベルベルの音を、聞いてもらいたくて叩いたんだ。
  俺達の文化を知ってほしかった。
  それだけなんだよ!」

私には芸術とか音楽とかはよく分らない。
ただ彼らベルベルの血が、エネルギーが、ポジティブな明るさが生みだすシンプルな音は、
大地から生えてくる自然の響きのようにすばらしい音だった。
一生忘れられない音だった。
それをここに書くことが、誰かに伝えることが、せめて彼らへの御礼になればと思う。


モロッコ | 【2007-03-12(Mon) 19:00:40】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(11) クサル
マラケシュは鉄道の終点だが、バスで更に南へ下るとアトラス山脈にぶつかる。
標高4千メートル。
海とサハラ砂漠を隔て、背骨のように伸びた山並だ。
越えればサハラがぐっと近くなる。
砂漠に行くほどの時間はないが、この山だけはちょっと越えてみた。

バスは山道をのろのろと登っていく。
深い霧がたちこめる谷を通りすぎると、マラケシュに降っていた雨はみぞれまじりの雪に変わった。
雪どけ水は赤い土を運び、ピンク色の小川となって山を下る。
そして石ころの間を流れながら、ぬかるみ、うずまき、小川は奔流へと成長して荒野に流れ込むのだ。

赤い川をロバに乗って渡れば、向こう側は世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥだ。

世界遺産・アイト・ベン・ハッドゥ



モロッコ | 【2007-03-11(Sun) 19:00:50】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(10) バッグが無い!
モロッコは旅しやすい国だ。
人は優しい、ゴハンはうまい。
油断していたのだろう。
気がついたら、バッグがなかった。
財布もパスポートもカメラも。
貴重品の一切合財が入ったバッグが、なくなっていた。

さすがにちょっと青くなって考えた。
いつだ。
いつだ。
いつ盗まれた?
いや私のことだから、盗まれたのではなくて、きっと・・・!

あ。
忘れてきた。
朝食をとったホテルのレストラン。
空いてる椅子にちょっと置いたのだ。

レストランを出てから1時間以上も経っている。
ここがインドだったらジ・エンドだったかもしれない。
安宿でもダメだったかもしれない。
だけどその日はたまたま三ッ星ホテル(私的最高級ホテル!)に泊まっていたのである。
血相を変えてホテルに戻ると、ちゃんとフロントに届いていた。
ビタ一文盗られてはいなかった。
モロッコってなんか良い国のような気がした。

モロッコ | 【2007-03-10(Sat) 19:00:33】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
祭りの猫
1年365日がお祭り騒ぎのジャマ・エル・フナ。
ここには食べもの屋がいっぱい!
猫たちはベンチの下に何か落ちていないかと、
屋台を一軒一軒チェックしていく。

ジャマ・エル・フナの猫さん

煙のあがっている写真はレバーの屋台だ。

オレンジジュースの屋台の下では、猫さんがくつろいでいた。

屋台の下の猫



(ジャマ・エル・フナ/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-09(Fri) 16:56:50】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(9) ジャマ・エル・フナの夜、芸人編
さあ、何をみよう?
蛇つかいはチャルメラを吹いているし、
ヘンナ描きの女たちは座り込んで観光客の腕に唐草模様を描きこんでいるし、
黙々とカードを繰っている老婆はきっと占い師だろう。

いろいろな商売があったが、大きな人の輪にはたいてい音楽があった。
ここではベルベルと呼ばれる原住民・遊牧民の音楽を聞くことができるのだ。
びっくりするほど素朴な楽器で草原の音楽を歌って聞かせる。
民族衣装をまとったグループが踊っていたり、家族みんなで歌っていたり。
ギター片手に漫談をしている男は、
 「俺はモロッコのジャクソン!
  モハメド・ジャクソンだ!」

楽しかったらチップを投げる。
銀のコインがころころ転がる。
演奏がうまくてたくさん人が集まれば、かなりの儲けになるだろう。

だが、誰も足を止めないような芸人もいるわけで。
大きな人の輪から少しはずれたところには、乞食音楽家のような人もいた。
片足のヴィオラ弾きや夫婦者のバイオリン弾き。
私はちんまりと座っている爺ちゃんが好きだった。
彼は一人でやっていて、ルバーブという弦楽器をこすっているのだが。
どうやら一音しか出せない。
歌もウーウー唸っているだけ。
弦楽器を鳴らす爺ちゃん

それでも、この爺ちゃん、可愛いんだ。
とっても可愛いんだ。
「聞かせて下さい」と言うと嬉しそうにニッコリ笑った。
ほんわかとあったかくなるような微笑み、
この爺ちゃんに会えてよかったと思うような微笑みを浮かべて、
・・・そんでまた一音だけでウーウー唸りだした。

こんなふうに一つひとつ書いていくときりがない。
書ききれない。
ジャマ・エル・フナの喧騒はとても書ききれるもんじゃない。
呼び声、売り声、歌う声、
怒鳴り声に笑い声、
ボンゴにギターにタンバリン、
肉を焼く音、水の音、
タバコ屋がじゃらじゃら鳴らしている小銭、
足音、靴音、猫の声、
ロバの荷車のきしみ、バイクのエンジン。
すべての騒音がすべてのざわめきが、上へ上へととのぼっていく。
シシカバブの煙といっしょに夜空へのぼっていく。
そうしてそのうえを、アザーンが悠々と流れていく。

マラケシュへ来てよかったと、モロッコへ来てよかったと、そう思えるのがジャマ・エル・フナだ。


モロッコ | 【2007-03-08(Thu) 19:00:19】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(8) ジャマ・エル・フナの夜、屋台編
鉄道で終着駅のマラケシュへ。
マラケシュといえばジャマ・エル・フナ!
有名な「死者と踊る広場」だ。
・・・踊っているのは大道芸人だけだけど。

むちゃくちゃ広い所でもない。
昼間はたいしたことはない。
日が傾きはじめると男達があわただしく働きだす。
テントが広がり、ベンチが並べられ、屋台がつぎつぎに組み立てられていく。
レストランの若い衆が浅黒い手で裸電球をまわせば、ジャマ・エル・フナに命が灯る。

ずらりと並んだ食べ物の屋台。
怪しげな商人の怪しげな露店、大道芸人をかこんで輪になった群集。
お祭りだ。
お祭りだ。
ジャマ・エル・フナはお祭り騒ぎだ。
毎日毎晩、お祭りの楽しさでいっぱいなのだ。
年がら年中、夏祭り。

まずは腹ごしらえといこう。
屋台は無数に並んでいるが、同じ種類の店がかたまっていて客引きに熱心だ。
しっかり食べたいならシシカバブのレストランもあるけれど、
 「おいニッポン人! 食べてくかい!?」
混みあった屋台から声をかけられた。
コの字型に並べられたテーブルの真ん中に調理台があり、煙がもくもくと上っている。
なんの店だろう?
 「レバーだよ! 臓物だよ!
  腹ン中でぐちょぐちょしてるやつさ。分るかい?」
陽気な店員がまくしたてる。
 「そこへ座りな!」
ベンチはいっぱいだったが女の子と家族連れが詰めてくれた。
出されたのはタマネギとレバーの炒め物だ。
・・・えらい真っ黒けの料理やなコレ!
おばさんが私の反応をみて笑う。
 「パンにつけて食べるんだよ」
と女の子たちが教えてくれる。
見た目は悪いが臭みがなくておいしかった。
昔、うちのお爺がつくっていたのと似ていた。

真っ黒なお皿を平らげたら、次へいこう。
物足りないならハリラ(トマトスープ)やスイーツや貝の屋台もあるが、
レバーでげっぷが出そうなのでオレンジジュースを飲みにいこう。
フレッシュジュースはいつでもおいしく、胃をさわやかにしてくれる。
お勘定を払うと必ず果汁でぬれた小銭が返ってくる。

食べたり飲んだりしている間にも、辺りから聞こえてくる太鼓のリズムや歌声が耳を刺激する。
大道芸人が稼ぎにきているのだ。
早くみたくてわくわくしちゃって、本当はじっと座っているのが難しいくらいだ。
ジュースのコップを飲み干すと、群集の中にとびだしていく。



モロッコ | 【2007-03-07(Wed) 19:43:30】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
プラットフォームの猫たち
駅のカフェでお茶をのんでいたら、足元に小さなお皿が置いてあった。
それを見て「ここにもいるんだな」と思っていたら、やっぱり、いた。

シディ・カセム駅  線路をわたる


プラットフォームが低いもんだから、ヒトでもネコでも平気で歩いて渡っちゃう。
・・・危ないなあ。

(シディ・カセム/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-06(Tue) 19:00:39】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(7) ヴォルビリス
メクネスに滞在し、ヴォルビリス遺跡をみてきました。
・・・また、雨に降られました。

フェズで降られ、シャウエンで降られ、ヴォルビリスで降られ。
そのまえは台湾でもどしゃぶりに降られ

今年はねえ。
なんだかねえ。
雨女らしいよ、私。

ヴォルビリス遺跡 モザイクがきれい

でも、雨の遺跡も情緒があって良いものです。
観光客も少なくて。
コウノトリだけが住んでいる、眠ったような遺跡でした。

 

モロッコ | 【2007-03-05(Mon) 14:31:35】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(6) タンジェの猫好き
山の次は、海。
港町タンジェへやってきた。
海はジブラルタル海峡で、向こうへ渡ればもうスペインだ。

なんで海へ来たのかといえば、パエリアを食べたかったからである。
日程的にスペインに渡るのは無理でも、
 「本場に近い港町で本場に近いパエリアを!」
というわけで。
目についた店で早速パエリアを頼んでみたが。

意表を突いて、まずかった。

あまりのまずさに、この町、もういいやと思った。
(治安があんまりよくなかったことも一因だが)

宿をチェックアウトをして、列車の時間までぶらぶらと、道端の猫と遊んでいたら。
猫の飼い主のおじいさんが、

 「おいでおいで、うちへおいで!
  子猫がいるんだよ。
  見せてあげるから、おいで!」

と言う。
文字にすると誘拐犯の誘い文句みたいですが。
おじいさんは優しい人で、旅人を朝食に招待してくれたのだ。

彼はスペイン人の歯医者だった。
スペイン語しか通じない。
私はといえばスペインは「グラシアス」しか知らないが、
・・・スペイン語だろうがアラビア語だろうが英語だろうが、
私は日本語しか話せないんだから、どうせ同じである。

言葉はぜんぜん通じないのに、それでもフェリックス爺ちゃんは表情豊かに、そして多弁に、
故郷のスペインのことをきかせてくれた。
家族や仲間の、いろんな写真を見せてくれながら。
 「観光するなら、やっぱりセビリアだよ!」
爺ちゃんの話を聞いているとスペインに行きたくなってきた。
もうちょっと日にちがあれば行ったのだけれど。

そうしてコーヒーや練乳や砂糖や、
パンやケーキやクッキーや、
バターやジャムやヨーグルトや、
チーズやプリンやジュースなど、
冷蔵庫のありったけの食料をテーブルに並べてもてなしてくれた。
最後に出てきたとっておきが、サラミだった。
 「これはスペインのサラミだ。
  美味しいぞ!」
ナイフで切ってパンやビスケットに載せて食べた。
適度な硬さと弾力があって、少ししょっぱいが濃厚な味がした。
噛めば噛むほど味のでるサラミ。
今まで食べたサラミは何だったのかと思うほど、抜群に美味しかったのだ。
欠片がこぼれてこないかと、子猫がひざに乗ってきた。

帰りぎわ。
 「タンジェはスリが多いからな。
  気をつけて、気をつけて、気をつけるんだよ!」
言いながら、お爺ちゃんは私のポケットいっぱいにキャンディを入れてくれた。
・・・子供みたいな気分になった。



モロッコ | 【2007-03-04(Sun) 19:00:54】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
美人だろう?とじいちゃんが言った
港町タンジェ。
スペイン人のじいちゃんが、嬉しげに猫を見せてくれた。
タンジェの猫

じいちゃんのご自慢の美人猫。
どうやら、母猫らしい。
 「子猫も可愛いんだ、見においでよ!」
じいちゃんは猫だけでなく、朝ごはんまでおごってくれた。


(タンジェ/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-03(Sat) 19:00:07】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ついでの旅モロッコ(5) 長距離バス
シャウエンは素晴らしかったが、あんまり寒いので山を下りることにした。
次は海だ。
タンジェだ。
地図

ここまで来たらスペインが近い。
おいしいパエリアを食べにいこう!

張り切って長距離バスに乗る。
モロッコのバスにはCTM(公営バス)と民営バスの2種類がある。
CTMは目的地をめざしてまっしぐらに走るから、速いし、きれいだし、
スーツ姿の係員が乗客のチェックをしてくれるので、なんとなく信頼できる感じがする。

CTMバス

対する民営バスはずいぶん違う。
車内は暗くて埃っぽい。
シートが破れていたり底が抜けていたり、雨漏りしたり。
バス停なんかおかまいなしで、かなりどこからでも乗れる。
畑の前から乗る人もいれば、そのへんの家で降りていく人もいる。

大きなターミナルに停車すると物売りが次々と乗ってきて商売をはじめる。
私は12歳くらいの物売りからチョコレートを買って食べた。
スペイン製のチョコでけっこうおいしかった。
時間はちょうどお昼どき。
車内はトマトとタマネギのサンドイッチとオレンジの匂いと、人いきれでごたごたしていっぱいになる。

それは快適な旅行・・・とは、言えないかもしれないけど。
旅が楽しいと思うのはこんな時だ。
今の私には羽が生えてる。
行きたい所へ行き、見たいものを見て、食べたいものを食べている。
こんな贅沢ほかにはない。
私は空を飛ぶ鳥のように自由なのだ。
汚いバスにごとごとと揺られながら、そう感じるのだ。


モロッコ | 【2007-03-02(Fri) 19:00:07】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
青と白の町で
都会の猫より田舎の猫のほうが身だしなみがいい。
 「綺麗な猫さんですね!」
といってカメラを向けると、おじいちゃんは喜んでくれた。
 「こいつはいつもこの椅子でひなたぽっこをしてるんだよ」
と言って。
ひなたぼっこしてるんだよ


(シャウエン/モロッコ)

モロッコ | 【2007-03-01(Thu) 19:00:16】 | Trackback:(0) | Comments:(0)


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