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だだ

Author:だだ
方向音痴で胃腸虚弱で臆病者の旅行好き

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車椅子とエジプトへ(5) ピラミッドへ!
エジプト2日目。
いよいよ観光が始まった。
夢のピラミッドとご対面である。

ピラミッドの待つギザ台地まで約13キロ。
カイロの道路事情はとんでもなくクレイジーだが、
私達のマイクロバスは運よく渋滞にもはまらず順調に走っていった。

そうして走るうちに、バスの左の窓から・・・見えたのだ。
青く霞んだ三角の影が。
 「うわあ、見えた!」
母が声をあげる。
 「どこどこ?」
R子が首をのばす。
現代的なビルのならぶ向こう、汚い窓と四角い屋根のむこうに、ピラミッドの先っちょが覗いていた。
本当はまだ顔を見せたくないのだけれど、あまりにも巨きいので頭だけ出てしまったかのように。

最後の角を曲がると目の前に。
すぐそこに。
クフ王のピラミッドがそびえていた。
私は隣に座っていた椿にこう教えたことを覚えている。
 「見てごらん。あのお山がピラミッドだよ」
まさに『山』と呼ぶのにふさわしい大きさだ。
天空を突き刺し、真昼の太陽に届くくらいの大きさだ。
これを人間がつくったのだ。
古代の人間がつくったのだ。

チケット売り場を通りぬけ、バスから降りて、いよいよピラミッドに近づいていく。
・・・なのだが。
予期していたとおり。
覚悟していたとおり。
地面はガタガタ。
車椅子、ガタガタ。
ギザのピラミッドは固い岩盤の上に建てられている。
そのおかげで何千年も保たれているのだが、逆に言えば、この黒い岩肌を数十メートル走破しなければ真下までたどりつけない。
歩くぶんには平坦な岩場でも、車椅子には溝や段差だらけのとんでもない悪路なのだ。
ギザギザのギザ台地。
 「どうします? ここから見るだけにしますか?」
ガイドのFさんに訊かれた。
私はもちろん即答した。
 「いや、頑張って真下まで行きます!
  U子、ピラミッドに触りたいよね?」

U子はずっとうつむいていた。
(顔をまっすぐ上げることがちょっとした苦労なのだ)
車窓からの風景など何も見えなかったらしい。
バスを降りてはじめてピラミッドに対面したが、感情を表す余裕はまだなかった。
ただ、ガチガチに緊張していた。
興奮すると体中が強張る。
エジプトにきたこと、ピラミッドを見られること、エジプト人のドライバーさんに抱っこされてバスを乗り降りすること。
聞き慣れない音、言葉、匂い。
全てのこと興奮し、緊張し、いっぱいいっぱいだったらしい。
それでも私が
 「ピラミッドの石に触りたいよね?」
と問いかけたときは、
 「うん」
小さい声で返事をした。



エジプト(2007年) | 【2007-02-13(Tue) 21:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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