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Author:だだ
方向音痴で胃腸虚弱で臆病者の旅行好き

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バイクに乗って
クマリに会えたし。
ヒマラヤも見た。
次は陸路でインドを目指そう。

ネパール南端、国境に近い町で宿をとる。
近所にはルンビニというブッダが生まれた聖地があった。

残念ながらルンビニそのものは
 「あ、そう」
で終わる程度の観光地だった。
遺跡も石柱もちょっとピンとこない。
かすかに残る足跡を指差して、
 「これがブッダの足跡だ!」
と言われても、そんなん、絶対ウソやん。

ほどほどに観光を終えた6時すぎ。
聖園のゲートをくぐって町へ戻るバスを待つ。
小さなチャイ屋でおばちゃん達とおしゃべりしながら。
 「へーえ、日本から来たのかい」
 「ルンビニは気に入ったかね」
 「バス? ああ、もうじき来るだろう」
 「あと5分くらいかね」
地元民のいうことだから信用して待ち続けた。
あと5分。
あと5分。
あと5分。
チリリリン、とサイクルリクシャー(自転車タクシー)がベルを鳴らして私を呼んだ。
 「あんた馬鹿だなあ、バスなんか来るわけないよ。6時までで終わりなんだから」
なんだとお!
また騙しやがったな!
 「バザールまで行けば町へいくバスがあるだろうがね」
ということで、リクシャーに乗ってバザールのバス停へ向かうことにした。
半袖で寒がっていたら、運ちゃんがぼろぼろのジャケットを貸してくれた。

ネパールの夜は早い。
日が沈むとソッコーで夜がやってくる。
電気があまりないから、6時半くらいで閉めてしまう店も多いのだ。
バザールも店じまい。
町へのバスは何台か来るものの、殺人的に混みあっている。
 「これは乗れないなあ」
運ちゃんがぼそりと呟いたとき、救いの神様があらわれた。
サラリーマンのおじさんで、
 「町へいくの?」
自分もバイクで町に帰るところだから、乗せていってあげるよ、と言う。
そのへんのおっちゃんにすぎなかったけど、私にとっては神様だった。
だって彼は
 「お金? 要らないよ。ただの人助けだよ」
と言ったのである。

私はヒッチハイクはやらない主義だし、
向こうから声をかけてくるのはたいてい悪いやつだという先入観をもっている。
だが、この時ばかりは救われた。
本当にタダで送ってくれたのである。
しかも自分の家よりはるかに遠い、私のホテルまで。
 「ありがとう、あなたのことは一生忘れない!」
って言うとおじさんは照れて後ろを向いた。

夜、それも半袖でバイクの風に吹かれる乗るのは、哀れなほど寒かったけど。
なにしろ宿へ帰れるのだ。
心底ありがたかった。

牛やヤギの群れを器用によけながら走り、
バイクは1時間ほどかけてスノウリの町へむかった。
時折、集落を通りかかると、ぽつぽつと赤い火が見えた。
電気が通っていないらしい。
暗闇に浮かび上がる小さなロウソクの炎。
火とはあんなに赤く、あったかいものなのだと思った。
戦い滅ぼしバスを焦がすのも、人間を火葬にするのも、この町の灯りも。
同じ火なのだ。
2500年の昔、ブッダとその弟子達も、ああやって火を囲んでいただろうか。
夜空をみあげれば、細い月のまわりを小さな星たちが取り巻いていた。

夕暮れの中、少年僧が駆けていくルンビニ
 

ネパール・インド | 【2008-01-09(Wed) 23:37:17】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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