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だだ

Author:だだ
方向音痴で胃腸虚弱で臆病者の旅行好き

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夜行バスに乗って
イスタンブールで3週間すごしたあと、私はようやく移動を開始した。
最初に目指したのはカッパドキアだったが、
たまたま日蝕があるとかで
猫も杓子もカッパドキアを目指していることを知り、やめた。

目的地変更。
クシャダスへ行こう。
エーゲ海のそばの町。
きっと海がものすごく綺麗なんだろう。

旅行会社で長距離バスを予約をしたら、サービスとして
 「バス・ステーションへの送迎をつける」
と言われた。
ところが、これがマズかった。
サービスの送迎車が遅刻したのだ。
1時間も!
送迎車の運転手は「渋滞した」「パンクした」「警官につかまった」と
ありとあらゆる言い訳を展開していたが、
問い詰めてみれば、ただ
 「忘れてた」
ということであった。

1時間遅れでは、さすがに間に合わない。
私が乗るはずだったバスはとっくに発車した後だ。
あとから考えてみればこの時点で、
旅行会社にクレームを言うなりバス会社に事情を説明するなり、
何か手を打つべきだったのだが。
残念なことに私はアホだった。
大遅刻をやらかした運転手が
 「次のバスに乗ればいい。これだ」
と平気な顔で指差すから、「これかいな」と思って乗ってしまった。
・・・そのバスのチケットを持ってもいないのに。

イスタンブールの町を出てしばらく行ったところで、私の無賃乗車がバレた。
 「金は払った!」
と私。
 「だが、チケットが違う!」
と車掌。
ドライバーも怖い顔で私を睨んでいる。
まわりの乗客はみんなトルコ人で英語はぜんぜん通じない。
本気でバスを降ろされるかと思った。
女で、夜で、田舎道。
こんなところで降ろされたら蚊に食われて死んじゃう!

しかし天は私を見捨てなかった。
トルコ人オンリーだと思っていたそのバスに、一組だけ外国人が乗っていたのだ。
 「どうしたの?」
英語で声をかけられたとき、彼の頭に後光がさしているのが見えた。
 「私達、トルコ語を勉強中なの。力になるよ」
そう言ってくれた女の子はマリア様だった。
彼らのおかげで私は一命をとりとめた。

切符をもたない私は補助席をあてがわれた。
隣の補助席には、途中から女性が乗ってきた。
彼女も正規の乗客ではない。
私以上にもめてもめて、無理やり乗ってきたのだ。
 「どうしても行かなくちゃならないの!
 それも今すぐ!」
叫んで、大股でバスに乗ってきた。
鬼気迫る勢いが今でも忘れられない。

隣席なので、その女性とは少し話した。
彼女の名はニンジェ。
かなり疲れた顔をして、目の下にクマがある。
それでも
 「息子に会いにいくの」
と言ったときは穏やかに微笑んだ。
もしかすると息子さんは病気だったのかもしれない。
海峡をわたるとき、ニンジェはチャイをおごってくれた。
言葉はあんまり通じないので、あったかいチャイを両手で抱え、黙って夜の海を眺めてた。
星のきれいな夜だった。

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トルコ(1999年) | 【2009-01-28(Wed) 23:12:35】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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