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だだ

Author:だだ
方向音痴で胃腸虚弱で臆病者の旅行好き

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タイガー・キングダム
チェンマイではお寺めぐりの他に、現地ツアーに参加して象や筏に乗ったり、夜市で買い食いを楽しんだりした。
が、とくに衝撃的な出会いはなかった。
ひたすらボケーッとしていたのだ。

最後に訪れたのが『タイガー・キングダム』。
虎に触らせてもらえる動物園だ。
ツアーで行こうと思ったら、宿の主人に
 「今はどこのツアーも扱っていないよ。
  虎が人間を『カプッ!』とやってからはね」
と教えてくれた。
…カプッって…。

それでも虎には触りたい。
ぜひとも触りたい!
そこでタクシーをチャーターして行くことにした。

『タイガー・キングダム』はチェンマイの町はずれにある。
入り口を入ると係の人がまず
 「大・中・小、どれがいい?」
と訊いてきた。
触れ合う虎の大きさを選べるのだ。
『大』だとかなり値段が安くなる。
・・・が、『カプッ!』が怖いので
 「小でお願いします」
と言ってみた。
値段は520バーツ。
なかなか良い値段である。
明らかに外国人目当てのようだ。

『小』は赤ちゃん虎だった。
生後4ヶ月のオスの赤ちゃん。
といっても、すでに中型犬くらいの大きさはある。

虎に触れるのは一人15分までと決まっている。
私の前の客は西洋人グループで、子虎たちをぐじゃぐじゃにして遊んでいた。
彼らが帰って私の番がまわってきたとき、虎たちは遊び疲れてすっかり爆睡していた。
せっかくの機会なのに遊べないのは残念だったけど、起こすのも可哀想だったからそのまま寝かせておいた。
だって、妙に共感してしまったのだ。
・・・おまえらも接客業、大変だな、と。

赤ちゃん虎

眠った子虎をそうっとなでてみる。
猫よりもあきらかに太い毛がみっしりと生えている。
まるいお腹が、きもちよさそうに上下していた。
そのとき
 「ちょっといいかしら?」
檻の外から話しかけてきた人がいた。
いや、私に、ではない。
虎の飼育係(監視係かも)に話しかけてきたのだ。

話しかけてきたのもアメリカ人のおばちゃん2人だが、
飼育係も白人の女の人だったから、会話は英語だった。

 「私はアメリカで獣医の助手をやっています。看護婦です。
  言わせてもらいたいんだけど、ここの環境は酷くないですか?
  檻は狭すぎるし、地面はコンクリートだし!」

どうやら、正義感にかられたクレーマーらしい。
気まずい雰囲気の中、私は
 「英語なんかちーっとも分りません」
てな顔をしながら、ぜんぶ聞いていた。

虎のにくきゅう
(子虎の肉球。家猫と同じようにぷにぷにと柔らかい。土を踏んでいない証拠)

飼育員が
 「虎たちはみんな元気ですよ」
答えると、おばちゃんは

 「赤ちゃんのうちはね。
  でも大人の虎たちはみんなグッタリしてる。
  コンクリの床は虎の肉球や肘に良くないのよ。健康を害するの。
  バンコク近郊にも似たような施設があるけれどそこはもっとマシだったわ。
  あなた達は虎を野生に返そうという気すらないの?」

彼らの言う「バンコク近郊の施設」とはお寺がやってるタイガー・ズーのことで、
もともとが傷ついた虎を保護して野生に返すプログラム施設なのである。
観光客めあての動物園と比べられる代物じゃない。
だが飼育係は
 「ここにいるのは動物園うまれの虎ばかりです。野生に戻すことはできません」
と言うしかなかった。

でも、私ですら、クレーマーおばちゃんの意見が正しいのはわかったし、
飼育係だって内心ではそう思っていることがハッキリと顔に出ていた。
『タイガー・キングダム』の環境はそれほど酷いものだったからだ。
コンクリートの狭い檻に閉じこめられ、ひっきりなしに触りまくられる。
うちの猫(アジャリ)だって気が向いた時しか触らせてはくれないのに!
思わず人間をカプッ!ってやっちゃったのも、多大なストレスのせいだろう。
ここの虎は可哀想だ。
本当に可哀想だ。
そして興味本位で虎に触りたがった私も、彼らを可哀想なめに遭わせている一人なのだ。

白人たちにぐじゃぐじゃにされていた子虎は、今は気持ちよく眠っている。
ほんの15分でもこの子たちが休めますように。
少しでも長く幸せでいられますように。
そう思いながら、私にわりあてられた残りの時間をただ虎たちを眺めて過ごした。

しっぽがはみ出ております

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タイ(2009年) | 【2009-03-13(Fri) 16:38:38】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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